授乳期間中、おっぱいのトラブルで多いのは、「乳房のしこり」痛いものと、痛くないもの、熱のあるものと無いもの、症状は、多少違いますが、乳管の一部がつまっていることが主な原因です。
高カロリーの摂取が原因でつまるという話もありますが、科学的な根拠は今のところありません。
はっきりしているのは『疲れやストレスが溜まっているとき』に起きやすいです。
ストレスは免疫バランスを壊し、乳腺組織内の炎症を起こしやすくするそうですよ。
そのほか、赤ちゃんがしっかり飲んでくれない時、分泌過多、噛んだり、引っ張ったりすることも原因かなと考えてます。
『しこり』を解消するには?
赤ちゃんに飲んでもらう→飲んでくれないときは、可能な範囲で搾乳してください。
一番の治療は「赤ちゃん」だとつくづく感じてます。
おっぱいケアや搾乳は補助的なものです。
まずは頑張って飲んでもらってください。
すぐに解消するしこり
一晩のうちに出来たしこりや、前回の授乳との間に出来たしこりなどは、一時的でわりと早期に解消していくことが多いです。
熱がなく、痛みだけで、赤ちゃんが1日何回も飲んでくれるなら、大抵数日で解消しますので、ご安心ください。
痛くて痛くて辛い時は、頓服で痛み止めを内服しても大丈夫。身体を冷やさないように過ごしてください。
(靴下履いてますか?首回り温めてますか?冷たい飲み物飲んでませんか?)
ポイント
①基本の授乳姿勢に戻す
慣れてくると授乳の際の姿勢が適当になり、赤ちゃんが乳首を引っ張りがちです。
授乳クッションを使い、赤ちゃんと乳房が離れないように気を付けてください。
②ポジショニングを変える
同一姿勢だと、同じ乳腺から飲まれがちで、飲まれない線が出てきます。
フットボール抱き、横抱き、縦抱きなど毎回ポジションを変えてみてください。
③温める
熱もなく、しこりと痛みだけなら授乳前にホットタオルで患部を温めてから授乳する。
腰湯やシャワーで身体を温めてから授乳すると解消することがあります。
*白斑(乳頭に白いニキビのようなものができる)は、半月または数ヶ月くらい続くこともあります。白斑があっても、乳房にしこりがなければ、様子見て大丈夫です。
しこりの部分を軽く圧迫しながら飲ませる。
なかなか解消しないしこり
①小さなしこりで痛い場合または、しこりはないけど痛くて熱を持ってる場合
1−2センチくらいの大きさで痛い、授乳しても大きさが変わらないような状態が数日以上続く場合は、病院で抗炎症薬など炎症を抑える薬を処方してもらうほうが、効果があります。
②しこりも大きく痛みもあり、熱感ももっている場合(乳腺炎)
*37.5度以上の発熱としこりがあるが、赤ちゃんがよく飲んでくれる場合は、次の日まで様子見て大丈夫です。次の日に症状が悪化せず、解熱してくれば、授乳で様子見て大丈夫です。
しこり自体が小さく柔らかくなってくるのに1週間はかかります。(組織が炎症して治癒するまでには、1−2週間かかるものです)
状況によっては乳房ケアが効果がありますが、炎症が強い場合は、乳房ケアが刺激になることもあり、状況によりますので相談ください。
2日続く発熱は産婦人科に受診することをお勧めします。
*あかちゃんがよく飲んでくれない場合は搾乳もしくは、乳房ケアで排乳することが必要です。
母乳トラブルの予防
ストレッチがおすすめ!
授乳や抱っこで肩や背中はコリコリです!外側に肩回ししてみたり、手を頭の上に伸ばしてのびをしてみてください。筋肉がほぐれ、血行が促されます。
その他
・休息をとってください、そして身体を冷やさないように。疲れていたり、体調が崩れそうな時に乳腺炎を起こすことが多いです。
・きついブラジャーや服装はなるべく避けてみてください。
・長時間のおんぶは胸を圧迫しますのでほどほどに。